ホームページ制作・SEO

 東大寺の正門『南大門』は、重層入母屋造の豪壮な門で、高さ25m。鎌倉復興期に再建された、天竺(てんじく)様式の代表的な遺構。阿(あ)・吽形(うんぎょう)の国宝でもある2体の木造金剛力士(仁王)像(国宝)は、運慶(うんけい)・快慶(かいけい)が一門を率いてわずか75日で制作したと伝われています。
 国宝の門・像『南大門・中門』をご紹介します。

 東大寺の正門の『南大門』です。
 天平創建時の門は平安時代に大風で倒れ、現在の門は鎌倉時代、東大寺を復興した重源上人(ちょうげんしょうにん)が再建したものです
 今はない鎌倉再建の大仏殿の威容を偲ばせる貴重な遺構であり、屋根裏まで達する大円柱18本は、21mにも及び、門の高さは基壇上25.46mもある。
 大仏殿にふさわしいわが国最大の山門でもあります。
 南大門の中に入ると2体の『金剛力士像』があります。こちらは『吽形(うんぎょう)』と呼ばれる像です。
 治承4年(1180年)の南都焼き打ちのあと、東大寺再建の際、重源上人が南大門に納めるために、とくに念願して造らせたもので、鎌倉時代初頭の建仁3年(1203)に運慶や快慶ら仏師たちによってわずか、75日間で造像されたといわれている巨大像です。
 反対側には『阿形(あぎょう)』と呼ばれる像があります。
 これらの2体は、昭和63年から平成5年にかけての修理の際、2体の金剛力士像の躰内から重源上人や仏師たちの名前が記された『宝篋印陀羅尼経(ほうきょういんだらにきょう)』など、経巻や文書それにおびただしい墨書銘が発見されました。
 これらによって2体が同時進行で造像されたこと、用材は山口県から運ばれてきたことなどが分かりました。
 像高は8m40cmほどあります。
 南大門を通り抜けると、その先には『中門』が見えてきます。
 鏡池から見た『中門』と『大仏殿』です。東大寺の広大な境内には『大仏池』と『鏡池』という二つの池があります。
 鏡池は、南大門と中門とを結ぶ通り道の東側に位置し、大仏殿、中門の姿を池面にうつし、東大寺の景観にいろどりをそえています。
 南大門から『中門』に着きました。
 中門は大仏殿と共に、治承4年(1180年)と永禄10年(1567年)の二度火災にあっています。
 現在のものは、宝永6年(1709年)に再建されたものです。中門の両脇は回廊となっており、回廊に囲まれた内庭は儀式の行われるところです。この中門は国の重要文化財に指定されています。